地球環境原理主義

自然環境や地球環境を気づかいながらも人間としてよりよく生き抜く!

生きていた豚から腸詰:第1幕-第3景

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第1幕第3景-----

 

  (ピンスポットの中、ボージョの独白)

 

ボージョ 言い忘れましたが…実はワタクシ、アメリカ人のふりをしていますが

     インド人なのです。

     大英帝国の支配から祖国インドを解放しようと本国で戦ってきましたが

     不服従というイデオロギーがどうしても受け入れ難く

     いや、最初は心酔していましたし、これこそが祖国解放の唯一の道だと

     信じてきました。

     しかし…ありゃあダメだ。

     今はそういう気持ちです。

     だからワタクシは、いろいろな国を回って

     「インドを助けてください、ワタクシを助けてください」

     とお願いしました。

     ドイツのチョビヒゲにもお願いしました。

     ソ連のマリオみたいな人にもお願いしました。

     日本のナルヒトさんにもお願いしました。

     そして今ワタクシはアメリカの人にお願いしています。

 

     それにしても蒸し暑いです。

     暑すぎます。

     いろんな虫がたくさん飛んでいます。

     クラクラします。

     ノドがカラカラです。

     お腹もペコペコです。

     もう1ヶ月もろくなものを食べていません。

 

     それでもワタクシが歩みを止めないのは祖国インドのためです。

     たくさんの仲間が死んでいきました。

     立ったまま死んでいる人。

     泥沼のような地面に頭から突っ込んで死んでいる人。

     ジャガーに襲われて食べられてしまった人もいます。

     ニシキヘビに巻かれ引きちぎられた人もいます。

     ですがほとんどの人は餓死か疫病で死んだのです。

 

     それでもワタクシが歩みを止めないのは祖国インドのためです。

     そして…ワタクシ自身の名誉のためです。

 

     目指すのは…ビルマとの国境に近い、インパール

  (「インパール!」という決意の言葉が木霊のように繰り返し、

   やがて変容し…「いやしかし!」)

  

  (陸上自衛隊の迷彩服を着た3人が銃器を構えながら登場)

 

スズキ  いやしかし…蒸すねぇ〜

 

ヨシダ  蒸すねぇ〜

 

オヌマ  ジュクジュクだね

 

スズキ  ああ、軍足の中がジュクジュク

 

ヨシダ  もうどれくらい行進したかなぁ…

 

オヌマ  さぁね…そんなこと聞いてどうするの?

 

ヨシダ  どうもしねぇよ

 

スズキ  ほらほら、規律を乱すなよ!

 

ヨシダ  どの規律だよ!

 

スズキ  オレが喋ったらお前が喋って、で、その次にお前が喋る

     ローテーションのことだよ!

 

ヨシダ  英語喋っていいのかよ!

 

オヌマ  オレたちって口が減らねぇよな

 

スズキ  口は減らねぇだろう!

 

ヨシダ  (オヌマも喋ろうとするが踏みとどまり)

     他の奴らってどこにいるんだろ?

 

オヌマ  そもそもいるのか?

 

スズキ  いたよな?

 

ヨシダ  いたいた

 

オヌマ  取り残されてる感じ?

 

スズキ  ずっと歩いてきたのに?

 

ヨシダ  そういえばずっと歩いてきた

 

オヌマ  ってことは…俺たちだけずいぶん先に来てるのかなぁ?

 

スズキ  あるいは…まったく違う方向に向かってるのか…

 

ヨシダ  怖いこと言うなよ

 

オヌマ  そうだよ…怖いよ

 

スズキ  はじめて意見があったな(笑)

 

ヨシダ  よしよし!…一度休もうか…

 

オヌマ  そうだな

 

スズキ  ああ…

 

  (気づけはそこは密林のジャングル)

  

  (アジア:ビルマとインドの国境付近なのにアマゾンのイメージ)

 

ヨシダ  本当にここってビルマなのか?

     それともインドに入ったのかな?

 

オヌマ  あるいはそのどちらでもないのか

 

スズキ  いやむしろどちらかである必要もない

 

ヨシダ  つまりここがどこなのかということはあまり意味が無いと

 

オヌマ  ああ

 

スズキ  どこから来たのかも意味が無いかもしれない

 

ヨシダ  そしてどこへ行くのかも…意味が無い!

 

  (ジャガーの鳴き声が聞こえる)

 

オヌマ  日本へ戻ったらどうするの?

 

スズキ  転属が決まってる

 

ヨシダ  北海道だっけ?

 

オヌマ  そうなんだ

 

スズキ  お前は?

 

ヨシダ  市ヶ谷

 

オヌマ  本庁かよ…オレは習志野のままかな

 

スズキ  じゃあこれで3人での行動は最後かもな

 

   (ジャガーの鳴き声がより近くで聞こえ…)

   

   (大蛇のシャーっって音が…)

   

   (次第に、3人は狂気に囚われていく…)

 

ヨシダ  ちきしょう、どうしてここにはバチヘビしかいないんだ

 

オヌマ  目がかゆい 目がかゆい

 

スズキ  こんなところに産婦人科が!

 

ヨシダ  なぁ…新田のマサシを覚えているかい?

 

オヌマ  ヒジから何かが出てきた、なんだこのヒモのようなものは?

 

スズキ  お願いします! 生まれそうなんです! お願いします!

 

ヨシダ  まさかこんなにバチヘビばかりいるとは思わなかった

     なぁ新田のマサシ

 

オヌマ  いいから目を閉じろ!

     そうすれば後ろへ走っているような気持ちになれるんだ

 

スズキ  なんだこの感覚は…なんだこの押し付けられるような圧迫感は!

 

ヨシダ  そうだ! 爆竹遊びをしよう!

 

オヌマ  嘘だね、それじゃあまりにも悲しすぎるよ

 

スズキ  あぁ、言葉が溢れて頭の中からこぼれ落ちそうだ…

 

ヨシダ  気をつけろ!

     瓶に入れた爆竹は破裂すると関東一円に甚大な被害をもたらすぞ

 

オヌマ  止まらない。血が止まらない。

 

スズキ  懲罰ではない。(遅刻の)言い訳の内容が良くなく、

     職場の秩序が保てなかった。

     彼は過去にも遅刻をしている。客に迷惑をかける可能性があるため、

     客と接しない仕事、シュレッダー係に変える必要があったんだ

 

ヨシダ  君がシュレッダー係に行けと言われたら?

 

スズキ  (押し黙る)

 

オヌマ  制裁のつもりではないのだね?

 

スズキ  弁護士にアドバイスされて、彼に復帰の提案をしているが、

     金銭面で折り合いがついていないのです

 

ヨシダ  提案じゃなくて人事権で移動させれば?

 

オヌマ  シュレッダー係への移動も人事権でしょ?

 

スズキ  なんだかとっても眠いんだ

 

オヌマ  天使が呼んでいる

 

ヨシダ  パトラッシュ!

 

スズキ  オレは殺しすぎた、殺しすぎたんだ

 

オヌマ  そうか! 右だな、右へ行けばいいんだな!

 

ヨシダ  (左投手の真似をする)

 

   (オヌマとヨシダはそのまま左右へ別れ倒れる)

 

   (するとオヌマは大蛇に半分だけ飲み込まれ、ヨシダは黒豹に半分だけ

    食べられてしまう)

 

 

スズキ  ここにコップがありますね。

     ぼくにはこういうものが時どき

     「ものがある」というふうに見えるんです。

     その時の恍惚とした気持ち。

     そうなんです。

     自分自身が「もの」になれたらといつも思っているんですよ。

 

     山と澄み渡った空、鮮やかな天然色の風景が

     眼前に広がり輝くほどに明るいんです。

     しかしその風景は何ひとつ動かず時間が止まったようで、

     ぼく自身は風景と断絶しています。

     まるで客席から映画のスクリーンを見るような関係にあるのです。

 

     その風景は、ぼくを恍惚とさせ、同時にすごく恐怖させるのです!

 

   (世界中のあちこちで爆弾が炸裂する)

 

   (全世界に存在する爆弾がすべて爆発したのだ)

 

   (それはもちろん核爆弾も同じこと)

 

   (世界中はシイタケの森に包まれてしまう)

 

スズキ  (かつてないほどの大声で)戦争と平和

 

 

 

 

 

生きていた豚から腸詰:第1幕-第2景

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第1幕-第2景-------

 

  (明かりが入ると、そこは先ほどの部屋)

  

  (サンディの亡骸をまるで検死でもしているかのようなひとりの女性)

 

リットン はい、このテープから入らないで!

 

  (刑事?誰?という男性がいわゆるイエローテープで周囲を封鎖)

 

リットン はい、それじゃまずどうしてこんなことになってしまったのかを

     検証しますね

 

コーディ えっと…

 

リットン いや違う…いや、そんなことどうでもいい。

     私は調査を全面的に任されたベンガルの総督なのですから!

 

ボージョ ええ

 

リットン 大事なのはひとりの人間が殺され私がここに来たということであって、

     原因が何かなんてどうでもいいことだわ

 

ボージョ はぁ…

 

リットン そして最大の問題は、その死をただ手をこまねいて見ているだけしか

     能のないあなた方よ

 

  (無言を貫くコーディとボージョ)

 

リットン いい? あの日私はアメリカン航空587便に乗っていたの

     JFK初のドミニカ・サントドミンゴのラス・アメリカス国際空港行きよ

     たしか午前9時15分頃に離陸したわ

 

  (3人のいる場所はまるで航空機のコックピットのよう)

 

コーディ 機長、乗客は251名全員搭乗済みです。

 

ボージョ そのうち226名がドミニカ人とドミニカからアメリカへの移民、

     つまり里帰りですね

 

コーディ どういう意味?

 

ボージョ いや別に深い意味はないよ

 

  (突如、587便は乱気流に巻き込まれる)

 

3名   乱気流だ!

 

  (コーディとボージョは乱気流の中、必死に航空機を立て直そうとする)

 

リットン 2回の乱気流に巻かれた私はそれが天候のせいだと思っていたけど

     実は直前に離陸した日本航空成田行き47便の後方乱気流だってことに

     気づかぬまま方向舵を過剰に操作してしまったために

     垂直尾翼を折ってしまったのよ!

 

コーディ あぁ〜、折れた垂直尾翼がジャマイカ湾に落ちていく…

 

ボージョ あれは…ロングアイランドの南だろうか…

 

リットン 垂直尾翼を失った機体は、機体制御を失い、2回目の乱気流の直後

     私が右へ右へと必死に機体を傾けたのにもかかわらず

     左向きに急旋回しながら急降下…

 

コーディ ただいまの時刻は午前9時17分です!

 

  (航空機は墜落し爆発炎上する)

 

リットン ケネディ空港近くのニューヨーク市クイーンズ区の住宅街に墜落したの

     乗客乗員260名全員が死亡、さらには墜落によって起こった大規模火災で

     住宅4棟、高校の宿泊施設1棟が全焼。

 

ボージョ 宿泊していた学生全6クラスの各クラス1名ずつは助かったけど

     あとは全員死亡、住民も5名が死亡した…

 

コーディ つまりあなたが全ていけなかったんじゃないか!

 

リットン 3年5組は3名助かったし、3年7組は理数系だから

     その場にいなかったのよ!

     

     でもね、さっきまで全員揃って修学旅行を楽しんでいたのよ!

     クラスでポツンと一人取り残された私の気持ちが

     あなたにわかるっていうの!

 

ボージョ わかるような、わからないような

 

リットン それに責任はむしろあなたにあるわ!

     あれを御覧なさい!

 

ボージョ ん?…あれは…

 

コーディ あれは…クジラ?

 

リットン そう、そうよ!

     ワッデン海国立公園に打ち上げられたあの2頭のマッコウクジラ

     あの2頭の死にあなた方は無関係だとでもいうの?

 

ボージョ 知り合い?

 

コーディ いや知らない合い

 

リットン あの2頭のマッコウクジラのお腹の中にはね

     餌となるイカと間違えて飲み込んだであろう100個以上のビニールゴミと    

     一緒に2台の車も出てきたのよ!

 

ボージョ あ、オレのカマロ!

 

コーディ あ、オレのエルカミーノ

 

リットン それじゃやっぱりあなたたちが…

 

  (二人は丸いサングラスをかける)

 

ボージョ いやそれはない。

 

コーディ 私たちはまったく操られていたのだ。

     稲垣大佐から「司令官の命令として真丸国の領袖になってほしい」と

     依頼があったのだ。

 

ボージョ ああ、私たちの立場は日本の傀儡以外何者でもない!

 

リットン お!リットン調査団っぽくなってきた(笑)

 

コーディ 我が真丸国に派遣されていた顧問の話では、稲垣はもしもこの申し出を

     拒絶すれば生命の危険があると脅迫してきたのだ!

 

  (コーディは、徐々に興奮して語る)

  (ボージョは、稲垣潤一のドラマティックレインを思い切り鼻歌で…)

 

コーディ 本当の気持ちは拒絶したかった!

     しかし4人の顧問は受諾を勧めた!

     当時、日本軍の圧迫をいかなる民主国家も阻止しなかった。

     私だけでどうして抵抗できようか!

     止むを得ず受諾したのだ!

 

リットン (棒状の鞭でコーディの頬を軽く叩く)

 

コーディ 日本は満州を植民地化し、神道による宗教侵略を行おうとしたのだ!

     おまけに私の妻は日本軍に毒殺された…

     真丸国に関する責任がすべて日本にあるのだ!

 

リットン と、スターリンがそう弁明するように言ったのね?

 

ボージョ (鼻歌を止め)そうなのです!

 

  (大きな向かい風が吹く)

  (リットンを守ろうと、コーディとボージョはリットンの前で腕をかざす)

 

コーディ なんだあの雲は?

 

ボージョ あれは…あれは…キノコ…

 

コーディ マツタケ? 舞茸?

 

リットン シイタケよ!

 

  (核爆弾が破裂する刹那、世界のすべてがスローモーションに)

 

リットン 世界が…剥がれていく…

 

ボージョ 終わりなのか?

 

コーディ 始まりなのか?

 

リットン でもこんなの初めて…じゃない

 

ボージョ 繰り返しなのか?

 

コーディ やり直しなのか?

 

リットン 痛いわ…初めてじゃないのにとっても痛い

 

ボージョ 良き経験なのか?

 

コーディ 悪夢なのか?

 

リットン やめてお願い!

 

ボージョ 本当は欲しいんだろ?

 

コーディ 本当は気持ちいいんだろう?

 

リットン …最悪。

 

      --世界中の光が消え、暗転—

 

 

 

 

 

生きていた豚から腸詰:第1幕-第1景

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第1幕-第1景----------------------

 

古びた安ホテルの一室。

傷みのひどい真鍮製のベッド。

ひび割れしている鏡。

 

壊れかけた数脚の椅子。 

そして小さな机など。

 

いくぶん写実的な雰囲気。

真冬である。

部屋を暖めるものは石油ストーブがただ一つ。

 

コーディがベッドに大の字に寝かされている。

その両手はベッドの四隅に手錠でくくりつけられている。

彼は色のついた濃いサングラスをかけている。

ジーンズとカウボーイのシャツ。

 

サンディがベッドの舞台右にある椅子に座って競馬新聞を読んでいる。

暗色で長めの防寒服。

ピカピカの黒い靴。

ギャング風の帽子。

その膝の上に拳銃コルト45が載っている。

 

ボージョは玉突き棒と三個の球で玉突きの練習をしている。

彼は1940年代に流行した細縞のスーツと白い靴。

そのスーツはシワだらけで、一ヶ月間もそれを着たまま寝ていたかに見える。

 

開幕まで、舞台は暗くしておくか、

あるいは、観客の目には触れてはならない。

 

暗闇の中、遠方から馬のギャロップの音が聞こえてくる。

 

コーディの頭のすぐ上の舞台の壁に、

一頭の競走馬のカラー・フィルムの一コマが

スロー・モーションで映し出される。

 

スクリーンは必要ない。

初めはぼけているが次第に焦点があって鮮明な映像を結ぶ。

 

それにつれてギャロップの音も次第に大きくなる。

 

その一コマのフィルムと音響がしばらく続き、

 

舞台が急に明るくなる。

 

 

サンディとボージョはそれぞれの動作を続けている。

 

(三人が一斉に上を見る)

 

ボージョ 聴こえる…

 

(そういえば何か音が聞こえる)

 

ボージョ これってあれだろ?

 

サンディ どれ?

 

ボージョ アポカリプティック・サウンドってやつ

 

サンディ 何それ?

 

ボージョ 世界の終りの音

 

サンディ ええ?

 

ボージョ 聖書に出てくる黙示録、7人の天使がラッパを吹いてるって

 

コーディ お前、神とか信じてるの?

 

ボージョ いやもちろん信じてはいないさ

     オカルトな頭逝っちゃってる奴らがそう言ってるって話。

 

サンディ なんて?

 

ボージョ 第一のラッパ吹きラッパを鳴らすと、雹や火を地上に降らし、

     地上の三分の一を焼き払う。

     第二のラッパ吹きがラッパを鳴らすと、海の三分の一を減らす。

     第三のラッパ吹きがラッパを鳴らすと、ニガヨモギの星を川に落とし、

     地上の川の三分の一を毒にする。

     

コーディ 詳しいな(笑)

 

ボージョ 第四のラッパ吹きがラッパを鳴らすと、昼の時間を三分の一に減らす。

     第五のラッパ吹きがラッパを鳴らすと、アバドンを呼び出す。

     

コーディ 誰だよアバドンって(笑)

 

ボージョ 第六のラッパ吹きがラッパを鳴らすと、

     ユーフラテス川の畔に繋がれている

     四人の御遣いを開放し、地上の人間の三分の一を殺させる。

     

コーディ 怖いよ(笑)

 

ボージョ 第七のラッパ吹きがラッパを鳴らすと、神の支配を告げる。

     そしてキリスト教徒でない残りの地上の人間を滅ぼすため、

     雷や大地震を起こし、さらに大粒の雹を地上に降らす。

 

コーディ じゃオレたちみんな死んじゃうな(笑)

 

(三人とも大笑い)

 

サンディ ねぇねぇ、それじゃ地球が回る音って聞いたことある?

 

コーディ もういいよ(笑)

 

ボージョ どんな音?

 

コーディ だからもういいって(笑)

 

サンディ じゃあさ、じゃあね

 

ボージョ ん?

 

サンディ 人類が滅びる瞬間の音ってどんなだろうね?

 

コーディ やめろって(笑)

 

ボージョ 人類全体のことがわからないけどね

 

サンディ うんうん

 

ボージョ 人が死ぬ瞬間ならわかる

 

サンディ どんな?

 

ボージョ (サンディの膝の上のコルト45を取り…)

 

サンディ え?

 

ボージョ こんな感じ

 

  (ボージョはサンディを銃で撃つ)

 

  (しかし銃声は馬たちの走行音によってかき消される)

  (あるいは銃声が馬の嬌声:交尾の声に)

 

サンディ (笑いながら死んでいく)

 

ボージョ はじめて見たよ、笑って死ぬのか…

 

コーディ オレも…

 

  (サンディはビリヤード台の上に終演まで死んだまま…)

  (しかし舞台進行に合わせて、腐敗し、干涸び、骨になっていく)

 

     --暗転--

生きていた豚から腸詰:Introduction

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Introduction-01--------------------

 

君たちは、俺の目が出会った最高の人間だ。

だが俺は君たちのことを疑い

こっそり笑ってやろう。

俺にはわかるんだ。

君たちは俺の超人を…

悪魔と呼んでいるだろう!

 

君たちの魂は

大きな存在とは縁がなかったので

超人が優しくしても

怖がるだろう!

 

 

 

Introduction-02--------------------

  

私は

信じるところから

倦む(あぐむ)ことのない解釈の狂気、

それも自らが狂っているということを

そのつど否認する思弁的狂気が出てくるのだと、

そう思わずにはいられない。 

 

はたして私は 

その人間について語る 

極めて正しく 

まぐれもなく純粋で 

手練れの渇きを膨れさせる

それ自身が 

人間的に感情的になる危険を 

十分知悉(ちしつ)していた。

 

 

 

Introduction-03-----------------

 

エロティックではなく

ヌメヌメした感じ…

ジュクジュクした感じ…

ベタベタした感じ

…いやなんでもいいや。

 

グロテスクじゃなくて

ブツブツした感じ…

皮膚を一枚一枚剥いだ質感…

白濁…黄濁…

適度なドロっと感

…まぁこれもどうでもいい。

 

でもあれだ…ブツブツは嫌い…

まぁ言葉で描くだけならいいかな…

想像すると身悶えするけど。

 

それとホモセクシュアルも苦手…ほんと苦手

…好きだからかな?

プラトニックなら…フィジカルコンタクトはちょっと…

 

レズビアンも苦手…その快楽はわからない。

ただし「尻」は大事…

いろんな意味でね。

 

登場人物?

名前?

それって要るの?要らなくない?

 

そうだね、すべてが初対面なら名乗る必要もないね。

別れるときに「じゃあまた」って言う必要もないしね。

 

だから、名前は必要なときに…

しばらく経つと名前変わる可能性もあるけどね。

 

あ、それと…作品のタイトルっているのかな?

PRするときに、らしいのをつければいいよ、ってことで。

猥雑で奔放な街:詩語篇

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私は一介の旅人。

所詮その国の住民ではないのかもしれない。

 

私の好きだった(好きな)女性は身寄りのない歓楽街の一軒である雑貨店の店主(40〜50代女性)に世話になっている。

 

彼女には告白はもちろん手をつなぐくらいで特別な行為はしていなかった。

しかしそれももう一歩。

お互いが好き合っていることは確かだった。

そう思っていた。

 

 

その日も二人で繁華街を買い物デートだった。

いくつかのショップを巡り、彼女が欲しいものを買い、

荷物を持たされ(笑)楽しそうに笑い、楽しそうにデートを続けた。

 

突然だった。

狭い雑居ビルを上下しながら買い物を続けている時だった。

「ちょっと待っていて」と言いながら彼女はトイレであろうかその場を離れた。

ショップを見ながら、行き交う人々を見ながら、私は待っている。

その時、小さな雑居ビルが揺れた。

するとビル内の客や従業員が慌てて右往左往しだした。

彼女は戻らない。

しかし倒壊するほどの揺れに私は荷物を置き去りに、急いで雑居ビルから出るしかなかった。

 

表に出ると大通りを大人数で闊歩するまるでナチスのような軍服姿の団体が行進していいた。

どうやら雑居ビルを倒壊しそうなほど揺らしたのは、彼らの行進により発生した大きな振動が原因だった。

彼らはこの国?地域?を支配する政府機関の軍隊あるいは巨大な民兵組織だった。

そして何と彼らに反逆する反乱分子を掃討している最中でもあった。

私はその国の言葉(おそらく中国語)を使って外国人だと怪しまれないように周囲の人たちと話していたが、中には民兵組織のスパイも混じっているようで気が抜けなかった。

彼女もいっこうに戻ってこない。

いやどうやら彼女は近くで私を見ているようなのだが、私の前にはなかなか姿を現さないのだ。

細かな指示は、ふと耳元で聞こえる彼女の声や、窓に挟んであるメモ書きでわかるのだが…

 

 

大きな破壊音と共に多くの悲鳴が聞こえた。

その音のする方を見てみると…彼女を育ててくれたおばさんの店が、巨大なクレーンで地面から剥ぎ取られ、瓦礫を撒き散らしながら、空中を左右に大きく振り回されていた。

木造とはいえ3階建てのその店舗を剥ぎ取り宙吊りにするほどのパワーとそれを行う残虐性を持つ民兵組織が彼らなのかと恐怖感を覚えた…

 

 

私の愛する彼女はどうやら反乱分子の一人であったのだ。

彼女は叔母さんを救うべく(いやしかしもうああなっては成す術がないのも彼女は知っているのだが)路上の散髪店で長かった髪の毛をバッサリを切り、さらに奥深い闇の中へ消えていく。

 

破壊活動でも始めるつもりなのか、私に危害が及ばないようにしていたのか、あるいは仲間たちの元へ行くからなのか、私に対して冷たい視線と別れの言葉をメモ書きで残して…私はなんともやるせない気持ちになった。

民兵組織の蛮行に対してではない。

愛する彼女が反乱分子の仲間たちの元へと行ってしまうことに嫉妬しているのだ。

 

 

 

土谷町:詩語篇

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男は千葉の外房に近い土谷町というところに二階建アパートを2部屋借りていた。

 

一軒は仕事部屋だという工場や倉庫に囲まれた一角にあるものだが、もう一軒は右窓側に鬱蒼と茂った森林がある場所に建っており、目の前には倉庫のような建物、左側には幹線道路から続く横道が海まで通っている。

 

なぜそこにしたのかと男に尋ねると部屋から見える森林の中に小さな廃屋があるからだと言った。

 

その部屋には私も含めた昔馴染みの仕事仲間が集っているのだが、なにやらガチャガチャと人の出入りが激しく、遠慮した私は一旦その場を離れ、路線バスで30分ほどの隣町にやってきた。

 

夏だというのに空は暗澹としており空気も薄汚れ淀んでいた。

そう感じた私は急いでその場を離れ、再び男の家に向かうのだが…

 

到着した男の家はいつの間には見知らぬ人たちでごった返していた。

そこはまるで囚人を管理する刑務所のようだ。

 

しかし鉄格子やエリアを区切る鉄条網などは無い。

 

つまり自由にさまざまな人たちが出入りをしているのだが…

その人々は一様に悪人だった。

 

小悪党もいれば大罪人と思われる者たちもいる。

 

女性も多く訪れるのだが彼女たちが悪人なのかは定かでは無い。

 

やがて集う人たちはいくつかのグループに分かれていることがわかる。

 

到着したての私はまだどのグループにも属してはないが、馴染みの仕事仲間はもうその場にはいないので、とりあえず周囲の人たちに馴染むようにちょっとだけ媚びへつらう私であった。

 

やがて私はそこで大罪人であるヤクザの兄貴分(小柄だが無口。見た目はZOZOの前澤社長風)と知り合い、彼に一服のほうじ茶を淹れて振る舞うのだが、そのおかげで彼から不思議な信頼感を得て、弱っていく彼に最後の一服を淹れることとなる。

 

男の家の部屋はすでに大人数が集う集会場の様になっており、そこには食堂(うどん屋?)も開かれ、酒も振る舞われ、各々が自由気ままに屯している。

 

 

北関東で消えた女:詩語篇

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北関東で消えた36歳フランス人女性はどこへいってしまったのか。

 

パスポートや身の回りものをホテルに残して忽然と消えた彼女。

 

しかし彼女には持病があり携帯している薬(これもホテルに残っていた)を服用しないと意識不明になる可能性もある。

 

 

彼女の決断は間違いだったのか?

早計だったのか?

あるいは策略なのか?

 

バブル時代から急成長した高級家具小売大手は実父との確執から醜悪な父の追放劇を経て事業継続が不可能なまでに衰退してしまった。

 

 

子役女優出身でもありインディーズの歌手でもあった彼女。

生家は古くから伝わる名家でランスに居を構える。

 

幼少時から病弱で大人になるまで生きられないともっぱら噂だった。

 

今では元気に歌手活動を続けていた彼女。

 

時折突拍子の無いSっ気のある言動もするが憎めなかった彼女。

 

 

彼女はどうしたかったのか?

あるいはどうもしたくなかったのか?