地球環境原理主義

自然環境や地球環境を気づかいながらも人間としてよりよく生き抜く!

2017-02-20から1日間の記事一覧

宮本川:詩語篇

海。空。蒼い海。蒼い空。ここはどこだろう。太平洋? 大西洋?ずうっと広がる大きな景色。いつから俺はここに居るのだろう。昨日から? 去年から?それとも......そうだ。きっと俺の人生はここで終わるのだろうね。いろいろ起こったようであまり何も無かっ…

出土記:詩語篇

長き間、その命たちは地中深く 息を潜めて 生きてきた。やがて朝日が昇るその日小さな芽を開き やってくる。その芽は ある一点を見つめすくすくと命を 力の限り伸ばしだす。それは? その意味するものは?やがて朝日が昇るその日やけに黄色い花が ほころび出…

創世記:詩語篇

その頃は、まだ何も存在しない。無という空間さえ、空という存在さえ。しかしそれ以前は、無であり空であった。もちろん水もなければ神を名乗る者さえいない。漆黒の空間…いや、黒という色さえ存在しない。そして時間さえも存在しない象限。故に、その時がい…

田手沼の坂道、バルパライソの夕日:詩語篇

道幅1.5mほどの市道を下った所にその家はあった。 昭和44年に竣工した一軒家は当時の流行でもあった圧縮パルプによって建てられた家である。市道から渡された回廊は、およそ3mほど延び、アリゾナ杉で建造された廊下はギシギシと音を立てるがいたって元気だ…

されど我が心は満たされることもなく:詩語篇

喘げども、君への声は届かない。 医療センターの屋根すれすれに輝く三日月がはるか上空へと昇っていく。 なんと美しく、そしてなんと不思議な出来事であろうか。 そしてブルースはもう歌えない。例えフレディ・キングが軽快なリフを奏でようとも、私には為す…

トキワの空:詩語篇

憂春のトキワの空には一団の雪雲が通り過ぎていった。 それは国分運動場から母校へ続く道すがら。 降り続く粉雪はやがて吹雪のように我が身を打つ。 一時ほどで雪は上がったがどうやら右足が痛い。 蛇行するこの道のせいだろうか、あるいはこれまで歩いてき…

サガワを待ちながら。:詩語篇

本当は2005.12.23。ノガーワ河岸には葦の穂が揺れ、水鳥が戯れる長閑な風景が広がる。 対角17インチの産業廃棄物回収を待ちながらやや寒々とした大気の中、ふとサガワ(別名:エス)の事を思い出す。 彼との出会いは約45年前、北関東逆境の街・Hであった。 …

超荒野に沈む真っ赤な朝日:詩語篇

その時かと問われればそうかもしれないし、自らの言葉に責任を持つのだとすれば果たしてどういうことだったのかは皆目見当もつかないことが起き得る欧州の中心都市巴里。 無秩序あるいは渾沌。混濁する意識。隆盛を誇る非現実的近代都市空間。 ロッキングチ…

パリ北駅までの:詩語篇

友人の死を背負ったままの旅は 想像を絶する悲しみと 抑えきれない慟哭を 改めて実感する旅となった。 ドイツ・ケルン中央駅を 午後2時に出発したTGVは 徐々に黄昏ていく田園地帯を走り やがてベルギーの首都・ブリュッセルに着いた。

ポスト・デモクラシー

今、なぜ生き辛いのだろう?と考えてみた。 性別や年齢のせいではなく、ましてや国家や人種のせいでもないと仮定した場合のことである。 日本では戦後70年を過ぎ、国の違いはあれど世界各国が近代国家になったのも200年はとっくに超えている。(アメリカ独立…